ノルバスクは日本で最も高頻度に使用されている高血圧症治療薬の1つです。ノルバスクの有効成分はアムロジピンというものです。このアムロジピンは血管平滑筋のL型Caチャネルの働きを阻害することによって、Caの血管平滑筋細胞内への流入を防ぎ、脱分極を起こさせないようにし、結果、血管平滑筋は弛緩し血管は拡張します。こうすることで血圧を下げる効果があります。このノルバスクを使用するメリットとしては、降圧効果が強力なため降圧目標を達成しやすいことが挙げられます。デメリットとしては、代謝酵素CYP3A4の競合やP糖タンパクの競合により、それらの経路によって体内から消失する薬の血中濃度を上昇させ、効果を増強し副作用が現れる可能性があり、またノルバスク自体も効果が増強し、低血圧によるめまい、ふらつきが起こる可能性があります。
高血圧の方が血圧管理をしなければ動脈硬化が起こり、心疾患、腎不全、頭蓋内出血、脳梗塞などを引き起こす可能性があり、血圧を下げ動脈硬化の改善をしていくことは高血圧治療で非常に重要となっています。特に頭蓋内出血を起こすと半身不随、言語障害など日常生活に支障をきたす様々な後遺症を残してしまうためQOLを向上させる上でも非常に重要となっています。頭蓋内出血は遺伝的な血管奇形によっても起こりますが、多くの方が高血圧による動脈硬化の進行という問題を抱えています。動脈硬化が起こると血管がもろくなってその部分から出血しやすくなるのです。ですから頭蓋内出血を事前に防止する上では、血圧の管理、それに伴う動脈硬化の改善は大切なことです。
ノルバスクは血圧を下げる効果に非常に優れているため、動脈硬化の改善効果も高いものとなっています。大半の方は1日1回の服用で済むので、手間がかからないという利点もこの薬にはあります。