ノルバスクは代表的な高血圧治療薬の1つです。ノルバスクの有効成分はアムロジピンという名前で、Ca拮抗薬に分類されます。Ca拮抗薬はCaチャネルを阻害することによって血管平滑筋へのカルシウムイオンの流入を防ぎ、脱分極を起こさないようにして、血管平滑筋を弛緩させ、血管を拡張し、血圧を低下させます。ノルバスクは多くの高血圧治療で第一選択薬として使用されます。その理由は血圧降下作用が他のものと比較して著しく高いためです。
ところでノルバスク服用中の患者さんで朝になると目の腫れが気になるという方がいらっしゃいます。この目の腫れはノルバスクによるものの可能性があります。血圧は一日を通して同じ数値を示すわけではありません。日内変動というものがあり、例えば寒くなる夜の時間帯に血圧が上昇する人もいれば、日中活動中に血圧が上昇する人もいて、高血圧には様々なタイプが存在します。朝に目の腫れが出る副作用で問題となるのは夜間に血圧が下がってしまうタイプの人です。夜寝ている間にはリラックスした状態となるため、自律神経系の中の副交感神経系が優位に働きます。すると夜間には血管が拡張し、血圧が低下します。ここにノルバスクの作用が加わると血圧が過度に下がってしまうため低血圧状態となります。低血圧の状態に陥ると、末梢の血液が心臓へと戻ってこなくなり、末梢組織に血漿成分が染み出し、浮腫が起こることがあります。これがもし目の組織で起こると、朝に目が腫れてしまったりすることがあります。このようなことがあった場合には担当医に速やかに相談しましょう。患者さんそれぞれの血圧の日内変動にあった投与設計に変更することが血圧管理においては重要なことです。